クロモジエキスの「のど飴」を発売
恥ずかしながら、漢方をやっていますが「クロモジ」というものを知りませんでした。
落葉低木のクロモジは、その枝には爽やかな芳香があり、古くから皮付きのまま削って楊枝として使われ、今では和菓子に添えられる高級楊枝として知られている。蒸留によって採取される精油はアロマオイルにも用いられ、リナロールを主成分とする香りが気持ちをゆったり、すっきりさせてくれると人気がある。その香りは、今では採取が制限されているローズウッドにも似ていると言われ、国産のハーブとしての可能性も注目されている。
薬事日報 第12086号 2018年10月29日
だそうです。
クロモジの幹や枝は「烏樟」という生薬で、「薬用養命酒」に配合されているそうです。
クロモジについて長年研究を続けている愛媛大学医学部附属病院抗加齢・予防医療センター(愛媛県東温市、伊賀瀬道也センター長)と養命酒の会社の共同研究でインフルエンザを予防する効果やウイルスを不活化するだけでなく、細胞に感染したウイルスの増殖を抑制する作用が明らかになったとのことです。
さらに、クロモジに含まれるポリフェノール「プロアントシアニジン」は、細胞内の抗酸化酵素を活性化させ、活性酸素を中和することで、間接的にウイルスの増殖を抑え、この抗ウイルス作用はインフルエンザウイルスに限らず、ノロウイルスなどの感染に対しても予防が期待されるとのことです。さらに、プロアントシアニジンがウイルスの表面に直接接触して膜を破壊し、ウイルスを不活化させることも分かっているようです。
この研究成果に基づき、
クロモジを活用した商品の第1弾として、
今月から「養命酒製造のど飴」(税別希望小売価格240円)の販売を開始。
とろりとしたハーブ風味のペーストを、ほんのり甘い黒蜜風味の飴だそうです。
インフルエン予防と言えば、漢方では「板藍根」が有名です。
効果はあるようですが、私はどうもあの味が好きではありません。
クロモジエキスに板藍根のような抗ウイルス作用があればいいですね。
今年は、「養命酒製造のど飴」を試してみようと思います。